Published on

Claude Codeが変わる — Opus 4.7、/ultrareview、RoutinesでAIコーディングの新基準へ

「このコードをレビューして」という言葉から始まるワークフローは、まもなく古い方法になるかもしれない。

2026年5月、AnthropicはClaude Codeに二つの大きな変化をもたらした。一つは新しいモデルOpus 4.7がMaxとTeam Premiumプランのデフォルトモデルになったこと。もう一つは、**並列マルチエージェントでコードレビューを自動実行する/ultrareview**と、**スケジュール・イベントベースでAIエージェントを自動起動するRoutines**の登場だ。これらのアップデートが一つの問いを投げかける。AIコーディングツールは今、チームメンバーになったのか?


Opus 4.7:xhigh努力レベルの登場

Claude Opus 4.7

Claude Opus 4.7はソフトウェアエンジニアリングに特化したモデルとして、2026年4月16日に公開された。GitHub Copilot環境でもGA(一般提供)状態で利用可能だ。

最も注目すべき変化は**xhigh努力レベル**の追加だ。以前はhighmaxの間に何もなかったが、xhighはほとんどのコーディングおよびエージェント作業で最良の結果を出す設定として紹介されている。Opus 4.7に初めて切り替えた際に自動適用され、/effortスライダーでユーザーが調整することも可能だ。

実際には、これはモデルがすぐに答えを出すのではなく、より多くのステップを経て検討・推論してから応答することを意味する。速さよりも精度が求められるコーディング作業では、体感できる品質の違いが生まれる。


/ultrareview:一人によるコードレビューの時代は終わった

コードレビューは開発チームで最もボトルネックになりがちなステップの一つだ。人が直接行う必要があり、時間がかかり、疲労が蓄積するほど見落としが増える。

/ultrareview並列マルチエージェント方式でこの問題に取り組む。単一パスのレビューではなく、複数のエージェントが同時にコード変更を読み、それぞれの観点から問題を探す。バグ、設計上の欠陥、セキュリティの脆弱性など、単一パスのレビューでは見落としがちなものが対象だ。

「注意深いレビュアーが指摘するようなことを見つける専用レビューセッションを実行します」— Anthropic公式ドキュメント

ターミナルで/ultrareviewと入力するだけ。PRをマージする前の最後の安全網として使うのに最適だ。クラウドで実行されるため、ローカルマシンのリソースを使わない点も重要だ。


Routines:AIエージェントが自動で動く

Claude Code Routinesワークフロー

Routinesは今回のアップデートで最も未来的な機能だ。一文で要約するとこうなる。

コンピューターが切れていても、定められた時刻やGitHubイベントが発生するとAIエージェントが自動的に実行される。

Claude Code Webでルーティンを定義する。プロンプト、アクセスできるリポジトリ、必要なコネクターを設定すれば、PRが開かれたときリリースが公開されたとき、またはカスタムWebhookがトリガーされたときにエージェントが自動で実行される。

実際の活用シナリオをいくつか考えてみると:

  • PRが作成されたとき → コードスタイルチェックと基本レビューを自動実行
  • 毎日午前9時 → 昨日マージされたPRの変更サマリーをSlackに送信
  • リリースタグ作成時 → チェンジログの下書きを自動作成

これは単純な自動化ではない。エージェントがコンテキストを持って判断する自動化だ。


今月の他の注目アップデート

4月にプレビューされていたが注目に値する機能もある。

  • Monitorツール:バックグラウンドプロセスのイベントをリアルタイムで会話にストリーミング。ログのテールと即時対応が可能。
  • コンピューター使用(リサーチプレビュー):CLIからClaudeがネイティブアプリを開き、UIをクリックして結果を確認できる。
  • ネイティブバイナリ:バンドルされていたJavaScriptからネイティブバイナリに移行完了。起動速度と安定性が向上。

EdTech CEOとしての視点

このアップデートを見て、AIコーディングツールの「第2世代」が本格化したと感じた。

第1世代が「コードを書くのを助けるツール」だったとすれば、第2世代は「自分が席を外してもひとりで動くチームメンバー」だ。Routinesがその象徴だ。

しかしこの流れは教育において慎重な問いを一つ呼び起こす。学生がコーディングを学ぶとき、AIが代わりにやりすぎるとどうなるのか? ツールの使い方を学ぶことと原理を学ぶことは異なる。バイブコーディング世代がRoutinesと/ultrareviewを使い始めたとき、私たちは「コーディング教育」をどう再定義すべきかを真剣に考える時期だ。


活用のヒント

  1. Opus 4.7に切り替えたら最初にすること/effortスライダーでxhighレベルを自分で体験しよう。品質とスピードのトレードオフを直接感じてこそ、自分に合った設定が見つかる。
  2. /ultrareviewの活用法:PRマージ前の最終ステップとしてルーティンに登録しておくと、レビュー漏れをシステムレベルで防止できる。
  3. Routinesの始め方:最初はシンプルなものから。「PRが開かれたときにファイル構造を要約する」など、結果が明確なタスクを最初のルーティンに設定すると、フィードバックを素早く確認できる。
  4. Monitorの活用:ビルドやテストのログをリアルタイムで会話に引き込めば、「なぜビルドが失敗したのか」をClaudeと一緒に追跡できる。

出典

Claude Codeが変わる — Opus 4.7、/ultrareview、RoutinesでAIコーディングの新基準へ | MINSSAM.COM