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2026年6月のAIツールトレンド — Claude Code Artifacts・Gemini 3 Deep Think・Googleバイブコーディング無料講座
会議資料をリンク1つで共有できたら?複雑な数学の問題をAIに投げたら、複数の仮説を同時に検証して解いてくれたら?コードを1行も書かずにAIエージェントを自分で作れたら?
この3つの想像が、今週現実になった。
EdTechのCEOとして、毎日AIツールを使いながら仕事をしている立場から、今週最も注目すべき3つのアップデートを解説する。
目次
- Claude Code Artifacts — "コーディングセッションがチームのライブダッシュボードになる"
- Gemini 3 Deep Think — "数学オリンピック金メダル水準のAI推論"
- Google × Kaggle バイブコーディング無料集中講座 — "コードなしでAIエージェントを作る"
- EdTech CEOが今週から得たもの
1. Claude Code Artifacts — "コーディングセッションがチームのライブダッシュボードになる"

「リンク1つが、PR解説書であり、障害報告書であり、チームダッシュボードだ。」
2026年6月18日、AnthropicがClaude CodeにArtifacts機能を追加した。一言で言えば、AIがコーディング作業をしながら、その内容をリアルタイムで更新される共有可能なWebページとして作り出す機能だ。
どのように機能するか
従来のClaude Codeはターミナル内でコードを書き、テストし、結果を表示していた。問題は、その結果をチームメンバーに伝える際だった。スクリーンショットを撮ったり、Slackにテキストで要約したり、別途ドキュメントを作成する必要があった。
Artifactsはこのプロセスをなくす。
Claude Codeがセッション内で作業する間 — コードベース、接続されたMCPサーバー、会話の流れ全体をコンテキストとして — 1つのライブWebページを作成する。
| 活用シナリオ | Artifactに含まれる内容 |
|---|---|
| PRウォークスルー | コード変更 + 関連関数 + テスト結果 |
| 障害対応ページ | エラースパイク + 原因分析 + アクション項目をリアルタイム更新 |
| リリースチェックリスト | デプロイ完了項目をチェックするとチーム全体に即時反映 |
| システム説明書 | 複雑なコード構造を視覚的に整理した参照ドキュメント |
セキュリティと共有方法
デフォルトは本人専用(private)。共有したい時だけ、組織内のチームメンバーにリンクを開放する。外部公開は不可 — 認証済み組織メンバーのみ閲覧可能だ。
パブリッシュするたびにバージョンが蓄積され、ギャラリーからいつでも以前のバージョンを復元できる。文字通り「生きた」ドキュメントだ。
EdTech現場への応用: 教育コンテンツ開発チームがArtifactsを使い、作業中のセッションをレビュアーと共有する様子を想像してほしい。開発プロセス自体がコラボレーション資料になる。
現在の対応: TeamおよびEnterpriseプランのベータ公開。個人プランは後日対応予定。
2. Gemini 3 Deep Think — "数学オリンピック金メダル水準のAI推論"

「速い答えではなく、深い思考が必要な時に使うモード。」
GoogleがGemini 3 Deep Thinkの更新版をGoogle AI Ultraサブスクライバーに正式公開した。同時に、研究者・エンジニア向けのGemini API早期アクセスプログラムも開始された。
Deep Thinkが通常のAIと異なる理由
ほとんどのAIは質問を受けると、最も確からしい答えを素早く出す。心理学で言う**「システム1思考」** — 直感的、速い、エラーの可能性あり。
Deep Thinkは異なる。複数の仮説を同時に検証し、各経路のエラーを自ら見つけ、最善の答えに到達する。チェスのプレイヤーが次の手を打つ前に10手先を読むのと同じだ。
ベンチマーク性能
| 評価基準 | 結果 |
|---|---|
| Humanity's Last Exam(ツールなし) | 48.4% — 世界最高水準 |
| ARC-AGI-2 | 84.6% |
| Codeforces Elo | 3455 — 上位0.01% |
| 国際数学オリンピック2025 | 金メダル水準 |
Humanity's Last Examは「人間の専門家も間違えるよう設計された」試験だ。そのテストで約半数近くを正解しているということの意味は大きい。
アクセス方法
Geminiアプリでモデル選択ドロップダウン → Gemini 3 Proを選択後、プロンプト入力欄でDeep Thinkボタンをオンにする。Ultraサブスクライバー専用。
3. Google × Kaggle バイブコーディング無料集中講座 — "コードなしでAIエージェントを作る"

「150万人の学習者が選んだGoogleの無料講座、今回はバイブコーディングだ。」
昨年150万人が受講したGoogle×KaggleのAIエージェント集中講座が、2026年6月15〜19日に再び開催された。今回のエディションのキーワードはバイブコーディング(Vibe Coding) — 自然言語プロンプトだけでAIエージェントを作る開発方式だ。
5日間のカリキュラム
| 日程 | テーマ |
|---|---|
| Day 1 | エージェント入門 & バイブコーディング: 自然言語が新しいコーディングインターフェース |
| Day 2 | エージェントツール & 相互運用性: 外部API、コード実行、マルチエージェント通信 |
| Day 3 | コンテキストエンジニアリング: AIが文脈を理解するよう設計する技術 |
| Day 4 | 品質 & セキュリティ: AIエージェントの信頼性と安全性の確保 |
| Day 5 | プロトタイプからプロダクションへ: 実際にデプロイ可能なシステム構築 |
バイブコーディングがなぜ重要か
バイブコーディングに参加する人の63%は従来の開発バックグラウンドを持たない。「コーディングができないからAIツールを自分で作れない」という考えは、もはや通用しない。
講座終了後も、すべてのセッション資料とノートブックがKaggleに無料公開されている。今からでも自分のペースで学習できる。
EdTech CEO視点: この講座は「AIツールを使う人」から「AIツールを作る人」へ転換する最も低い入口だ。教師、教育コンテンツ開発者、EdTechスタートアップのチームメンバー全員に推薦する。何より無料だ。
EdTech CEOが今週から得たもの
3つのアップデートが異なるレイヤーで同じことを語っている。
作り方が変わる。 Claude Code Artifactsはコーディング成果物の共有方法を変える。Gemini 3 Deep Thinkは問題の解き方を変える。バイブコーディング講座は誰が作るかを変える。
教育現場でのこの変化の意味は明確だ。AIツールを消費することから設計・デプロイすることへ移行する時、教育者と学習者双方の役割が変わる。
今週のアップデートは、その次のステップへの階段をもう1段低くした。
Sources
- Anthropic Blog, "Claude Code now supports artifacts": https://claude.com/blog/artifacts-in-claude-code
- VentureBeat, "Anthropic's Claude Code Artifacts update": https://venturebeat.com/data/anthropics-claude-code-artifacts-update-brings-live-shared-dashboards-and-interactive-workspaces-to-enterprises
- Google Blog, "Gemini 3 Deep Think: Advancing science, research and engineering": https://blog.google/innovation-and-ai/models-and-research/gemini-models/gemini-3-deep-think/
- Google Blog, "Google and Kaggle's GenAI Intensive Vibe Coding course 2026": https://blog.google/innovation-and-ai/technology/developers-tools/kaggle-genai-intensive-course-vibe-coding-june-2026/
- Kaggle, "5-Day AI Agents: Intensive Vibe Coding Course": https://www.kaggle.com/competitions/5-day-ai-agents-intensive-vibecoding-course-with-google